建築にもドローンは活用できる?メリットから注意点、ドローンの種類を紹介!

建築におけるドローンの活用事例やメリットなどをご紹介します

2023年11月27日更新

建物の構造調査や耐震診断の際に課題となる高所や狭所などでの調査。
高所作業車や足場を設置するにも、時間もコストもかかってしまうことに困った経験のある方も多いのではないでしょうか?
そんな時に活躍してくれるのが「ドローン」。
ドローンを使うことで、高所作業車・足場の設置、床や天井の撤去などの大掛かりな準備が不要になるため、工期・コストの削減が実現します。
建物においても、ドローンを活用することは大きなメリットがあるのです。
今回は、建物におけるドローン調査の魅力を、弊社のドローンチームに聞いてみました。

東京ソイルリサーチ ドローンチーム

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    松井 悠平
    構造調査設計事業部二課
    屋内用ドローンの操縦を担当
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    内田 裕貴
    構造調査設計事業部一課
    屋外用ドローンの操縦を担当

目次


1.建物におけるドローン調査ができること


2.建物調査にドローンを活用するメリットは?


3.調査で使用するドローンの種類


4.ドローン調査を検討する際に注意したいこと


5.まとめ

1.建物におけるドローン調査ができること

松井:建物調査で活用できる調査としては以下の2つがあります。


①屋外・屋内の構造躯体調査など


②設備機械、建築仕上げの劣化/さび状況/ひび割れの調査など

また、建物以外にも、擁壁・斜面等での調査にも活用が可能です。ドローン調査は出来ることが沢山あるので、詳しく説明していきたいと思います!



2.建物調査にドローンを活用するメリットは?

内田:ドローン調査で出来ることは様々ですが、中でも次の5点がドローン調査を行うメリットだと考えています。



①屋外建物調査

高解像度の画像を得られるため、建物全体概略を撮影し、部材の寸法測定や画像診断を行うことが可能です。



②屋内難所調査

暗く狭い場所や人の立ち入りが困難な場所でも弊社で取り扱いのドローンなら問題ありません。
これまで見えなかったものが見えるようになるというのは非常に画期的だと思います。



③リアルタイムデータ

ドローンが提供する高解像度の映像や画像データをリアルタイムで収集することができます。
迅速な意思決定がサポート可能になることで、スムーズに調査が進みます。



④データ解析とレポート

取得したデータを解析して、3Dモデルやオルソモザイク画像※などから対象物の情報を広く面的に捉えることが可能です。
そのため、調査・点検の作業効率の向上に期待ができます。
レポートがあることで、維持・管理の立案やトラブル予防に役立つこと間違いなしです。
※航空カメラやドローンなどで撮影された空中写真を正射変換して作成した画像のこと



⑤安全対策強化

高い所に登ったり、危ない所に入らずに調査ができることは調査を行う我々にとっても大きな魅力です。

3.調査で使用するドローンの種類

松井:弊社では調査に応じて、2種類のドローンを活用しています。


内部建物用ドローン「IBIS2」

IBIS2カタログ

【ここが魅力!】

  1. ■小回りが利き、狭所での撮影が可能
  2. ■GPSやコンパスに頼らず飛行でき、立ち入り困難で危険な場所の点検も可能
  3. ■防塵性能のあるモーターを用いており、粉塵の多い環境でも心配なし!

【調査対象例】

  1. ・鉄骨工場の小屋組み
  2. ・天井裏
  3. ・煙突や配管(500φまで可能)の内部
  4. ・エレベータピットや基礎ピット内など
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外部建物用ドローン「Skydio2+」

Skydio2+カタログ

【ここが魅力!】

  1. ■GPSの電波を利用することで、ドローンを安定的に飛行させることが可能
  2. ■最先端の衝突回避システム(V-SLAM)搭載が搭載されているため、GPSの電波が届かない場所でも衝突リスクが低く安定した飛行を実現
  3. ■搭載カメラは上下90°に向き、対象物のあらゆる面の撮影が可能

【調査対象例】

  1. ・建物外部/内部の劣化/ひび割れ
  2. ・鉄骨の錆状況の調査
  3. ・鉄骨架構(工場、体育館など)の上層部の接合部調査
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4.ドローン調査を検討する際に注意したいこと

内田:このように多くの魅力が詰まっているドローン調査ですが、もちろんデメリットもあるので、検討する場合は事前にしっかり確認する必要があります。



①天候に左右される(外部建物調査の場合)


強雨や強風などの悪天候時の飛行はリスクがあり、調査を行うことができません。
飛行調査を計画する際は必ず予備日を含めて検討します。天気予報をこまめにチェックしておきましょう。
特に工期が限られている場合は要注意です。



②飛行可能な場所かどうかを確認する必要がある(外部建物調査の場合)


ドローンを飛行させる場合には航空法、小型無人機等飛行禁止法などに従い飛行させなければなりません。
弊社所有の機体はインフラ点検の飛行許可を承認済なので、その他現地の状況を確認する必要があります。
また、内部においても画像診断する場合は下見が必要となります。



③落下の可能性もある


落下せず調査を実施することを目指すのは当たり前ですが、ドローンなので万が一落下する可能性も考えられます。
事前に落下してはいけない箇所を把握することを認識しておくと安心です。

5.まとめ

様々な分野で大活躍のドローン。建設分野においては土木インフラでの活用が目立ちますが、建築での活用メリットも沢山あり、活躍が期待されます。
何と言っても、費用や工期を削減したり、人が調査できないような箇所の調査も行えることは、コスト面・安全面共に素晴らしいメリットです。
また、日々進歩するDX・AIによって、調査時に撮影される画像診断のレベルの高さも大きな魅力となっています。
建物調査の方法でお悩みの方は、ドローン調査を活用することも選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか?



建物のドローン調査は東京ソイルリサーチ 構造調査設計事業部にお任せ!



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弊社には、選ばれし技術社員がドローン操縦士として活躍しています。
しかも耐震診断等の老舗企業の社員なので、建物に関する知識量は圧倒的!
建物に関する知見を持ちながら、最新技術であるドローンを用いて、
コストや工期を短縮しながらも質の高い調査を行います。
建物の調査でお困りの際は、是非お問い合わせください!

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