特許第6532637号
「地盤調査方法と羽根付きコーン」
当社が開発した『羽根付きコーン貫入試験』は、
螺旋羽根の付いたコーンを地盤に回転貫入させて、地盤の貫入抵抗を測定する
新しいサウンディング試験です。
地盤の貫入抵抗を、連続的,迅速かつ簡便に測定すること
標準貫入試験併用のボーリング(ボーリング調査)地点間の補完調査
広大な敷地における支持層の不陸調査
日本国内における重量構造物のための地盤調査では、標準貫入試験併用のボーリング調査が最も広く用いられていますが、連続データが得られない等の問題点が指摘されています。
これに対し、サウンディング試験(例えば、電気式静的コーン貫入試験,オートマチックラムサウンディング試験,スクリューウエイト貫入試験)は、連続データを取得できることやコスト面,作業効率でボーリング調査に優るものの、適応土質や適応深度の点でボーリング調査に及ばないのが現状です。
弊社が開発した羽根付きコーン貫入試験(HCPT)は、サウンディング試験の長所を維持しながら、適応深度・作業能率を高めた新しいサウンディング試験です。
羽根付きコーンを地盤に回転貫入させる際の作用トルク,作用軸力,1回転当たりの貫入量を、深度方向に連続的に測定します。測定値から、標準貫入試験のN値(実測N値)と相関性の良い換算N値を求めることができます。
羽根付きコーン回転時に羽根に生じる推進力を貫入力として利用しているため、大きな反力装置やアンカー等を必要としません。
貫入速度が標準貫入試験を併用したボーリング調査よりも速いため、地盤調査に要する時間を大幅に短縮できる可能性があります。
深度50m程度まで貫入・調査することができます(土層構成等により異なります)。
礫・玉石層もしくは固結地層(岩盤)などを除く、N値50~60程度以下の土を貫入・調査することができます。
礫・玉石層もしくは固結地層(岩盤)などの上端までは羽根付きコーンを貫入することができますので、これらの土層・地層の上端深度を確認することが可能です。
技術本部